「仕事と人生を劇的に変化させる力」
前回、「ウェルビーイングな状態」が重要という話題になりました。ウェルビーイングな状態の肝は、自己認識力(セルフ・アウェアネス)らしいです。自己認識力とは、自分自身の事を明確に理解する力であり、自分とは何者であり、他人からどう見られ、いかに世界に適合しているかを理解する能力だそうです。興味深い事に、95%の人が、自分は一定程度もしくは、かなり自己認識力があると認識しているそうです。実際は、自己認識力のある人は、10%~15%しかかいないそうです。その理由は、多くの人にとって、厳しくつらい真実よりも、自己認識と対極の自己欺瞞を選ぶ方が楽で、人は安きに流れるからなのだろうと思います。
自分自身のことや他人からどう見られているかを理解している人間の方が、幸福度が高いというエビデンスがあるそうです。そういう人々の方が賢明な判断をし、公私ともにより良い人間関係を築き、より成熟した子どもを育て、より良いキャリアを選んでいく。よりクリエイティブで、よりコミュニケーション能力が高い。比較的攻撃性が低く、嘘をついたり、騙したり、盗んだりする事も少ない。仕事で成果を上げて昇進する。やる気に満ちたチームを率いる効果的なリーダーとなるらしいです。ポジティブストーリーですね(^^♪。
反対に、自己認識が欠如していると、自身のキャリアに満足していないだけでなく、行き詰ったとき、自分がこの先どうして行くかを見極めるのに苦労する傾向にあるそうです。上手くいかないと感情コントロールができずに他責で攻撃性の高い人になり、破壊的な行動を取りがちだそうです。更には、最も能力がない人々が、自分の能力に最も自信を持っている場合が多いそうです。自己認識の欠如によって生じる事態は、自分の能力に対する自信過剰だけでなく、自分自身の価値観や目標を明確に持てず、自分にとって最善ではない選択をし続ける事になるらしいです。な、なんとネガティブストーリー!!とても怖いですね~(-_-;)。
次回は、自己認識力を伸ばす方法について書きたいと思います。