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『 子どものうつ病 』

[2021.12.15]

児童精神科医の猪子香代医師の「子どものうつ病理解と回復のために」を参考に勉強会しました。

10代のうつ病有病率が増加傾向にあるらしく、10代では3~8%だそうです。また、児童期から青年期(5歳~18歳)の間にうつ病を体験する人は、20%に達するらしいです。こどものうつ病の多くは、適切に理解されていない事が多いとの事です。実際に、訪問看護のエリア区の人口で換算してみると下記の通りです。これは、多いという印象です。

年齢と有病率

神奈川区

鶴見区

港北区

南区

10歳~18歳(人)

16,005

21,535

24,205

12,537

5歳~18歳(人)

25,061

34,153

38,478

19,046

8%(人)

1,281

1,708

1,937

1,003

20%(人)

5,013

6,831

7,696

3,810

 

 うつ病の症状は、大人でも小児でも基本的には同じだそう。でも、特徴的な症状のうちどのようなものが目立つかは、年齢と共に変化する可能性があるそうです。「DSM-5」によるうつ病の症状項目のうち、5つの症状があるときに、うつ病の可能性があると考えられるとの事です。

 子どものうつ病の特徴は、下記の通りです。

  • 子どものうつの特徴は、うつ気分を、悲しい、つらい、寂しい、むなしい、イライラする、嫌な気分になるといった訴えもある。また、周囲は怒りっぽくなったと感じることもある。
  • 子どもが睡眠や食欲の問題を持った時は、睡眠障害や接触障害と区別する必要がある。接触障害とうつ病は合併することもある。
  • 身体症状は、「頭痛」、「腹痛」、「吐き気」といった身体症状を訴える場合もある。これらの子どもは、感情を意識しない、感情を言語化しない傾向がある。10代の子どもは、自律神経のアンバランスを起こしやすく身体症状を起こしやすい。また、心理的にうまく感情をコントロールできずに自律神経のアンバランスを起こしやすいともいえる。子どもの身体的精神的発達に、生活のペースを合わせる対応が上手く行く事もある。
  • どこから「うつ病」とするのかは、うつ気分やうつ気分に伴う症状が、それくらい彼らの社会機能に影響しているかで判断される。
  • うつ病は、他の病態がともなう事が多い。
  • 子どものうつ病は、反抗的行動が症状として現れる事がある。発達障害との区別が重要。
  • 子どもが心理的に不安定であると、反抗や衝動といった状態を呈する事がある。子どもの心理的安定のためには、理解と受容が大事。

 

 子どものうつ病によくみられる症状

うつ気分とその関連症状

 悲しい、つらい、さびしい、むなしい

 イライラする、怒りっぽい

 楽しくない

 絶望感、将来への悲観

 自分には価値がないと思う

 悪い結果になったのは、自分のせいと思う

 身体的な訴え

うつ病の行動に現れる症状

 落ち着きなく動き回る 

 何をするのも遅くなる

 話さなくなる

 やらなければならないこともできない

 面倒くさい

 集中できない

 次の行動を考える事ができない

うつ病の身体的な症状

 食欲がない、体重が減った

 食べ過ぎてしまう、体重が増えた

 眠れない

 いつまでも眠っている

 

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